キシリトールガムはむし歯予防に本当に効果ある?歯科医が教える仕組みと正しい取り入れ方
キシリトールガムはむし歯予防に本当に効果ある?
むし歯予防に「キシリトールガムが良い」と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?でも、本当に効果があるのか、どんなガムを選べば良いのか、疑問に思っている方も少なくありません。
今回は、歯科医の立場からキシリトールの仕組みと、効果的な活用方法について詳しく解説します。
キシリトールとは?砂糖との違い
キシリトールは天然由来の糖アルコールで、白樺やトウモロコシの芯から作られています。甘さは砂糖と同程度ながら、むし歯の原因菌であるミュータンス菌はキシリトールを栄養源として利用できません。
つまり、甘いのにむし歯のリスクを上げないのがキシリトールの特徴です。
キシリトールがむし歯予防に効果がある理由
- ミュータンス菌の活動を弱め、プラークの付着を減らす
- 唾液の分泌を促し、再石灰化を助ける
- むし歯の原因となる酸が作られにくくなる
フィンランドなどでは国を挙げてキシリトールを推奨し、小児のむし歯予防に大きな成果を上げています。
効果を得るには「100%キシリトール」ガムを
市販のガムには「キシリトール配合」と記載されていても、実は他の糖類(砂糖や水飴など)が含まれているものもあります。
むし歯予防のためには、キシリトールが甘味料の100%を占める製品を選ぶことが大切です。
いつ、どのように噛むのが効果的?
食後や間食後に5〜10分程度、1日3回以上噛むのが理想です。
特に小学生や中学生のお子さまにとって、日中のガム習慣はむし歯予防に役立ちます。
当院の口腔機能改善プログラムでも活用
Smile Fit Dental Studioでは、口腔機能を整えるための「ポカンとダイナソー・口腔機能改善プログラム」を実施しています。
この中でも、咀嚼機能を高めるトレーニングの一環として、キシリトールガムの活用をおすすめしています。
単なるむし歯予防だけでなく、口腔筋機能や唾液分泌の正常化にも効果が期待できます。
注意点:過剰摂取はNG
キシリトールは大量に摂取するとお腹がゆるくなることがあります。
1日の摂取量の目安(ガム3〜5枚程度)を守って、お子さまには必ず保護者の管理のもとで与えてください。
まとめ|上手にキシリトールを取り入れて、むし歯予防を
キシリトールガムは、科学的にも有効性が認められているむし歯予防法のひとつです。
ただし、「正しい選び方」と「適切な習慣」がなければ、効果は半減します。
気になる方は、当院スタッフまでお気軽にご相談ください。
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