【歯科医が解説】歯磨き粉の選び方|フッ素配合・知覚過敏対策・ホワイトニングにおすすめの成分と選び方

こんにちは、Smili Fit Dental Studio祐天寺の歯科医師です。 毎日使う「歯磨き粉(歯みがき剤)」ですが、店頭にはたくさんの商品が並び、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。 この記事では、「虫歯予防」「知覚過敏対策」「ホワイトニング」の目的別に、歯磨き粉の選び方を歯科医師の視点からわかりやすく解説します。

1. フッ素入り歯磨き粉の選び方【虫歯予防】

フッ素は虫歯予防に最も効果的な成分の一つです。歯の再石灰化を促進し、歯の表面を強化して虫歯菌から守ります。

  • 歯が生えてから2歳:900~1000ppm
  • 3歳~5歳:900~1000ppm
  • 6歳~成人:1400~1500ppm

「高濃度フッ素配合」などと記載のある商品を選ぶのがポイントです。また、フッ素の効果を高めるには、すすぎ過ぎないことも大切です。

2. 知覚過敏用歯磨き粉の選び方【歯がしみる方に】

冷たいものや甘いものを食べたときに歯が「キーン」としみるのは、知覚過敏の症状です。知覚過敏用の歯磨き粉には、次のような成分が含まれています:

  • 硝酸カリウム:神経の興奮を抑えて痛みを軽減
  • 乳酸アルミニウム:象牙細管を塞ぎ、刺激をブロック

毎日のケアで症状が和らぐことが多いですが、強い痛みや長引く場合は、歯科医院での治療が必要です。

3. ホワイトニング用歯磨き粉の選び方【歯を白くしたい方に】

歯の着色汚れ(ステイン)を落としたい場合は、ホワイトニング用の歯磨き粉が有効です。主に以下の成分が使われています:

  • ポリリン酸ナトリウム:ステインを浮かせて除去
  • ヒドロキシアパタイト:歯の表面を補修しながら白く

ただし、研磨剤が強すぎる製品は歯を傷つけることもあるため、「低研磨」や「無研磨」と記載された製品がおすすめです。

4. 歯磨き粉を選ぶ際の注意点

以下の点にも注意して、歯磨き粉を選びましょう:

  • 研磨剤の有無・強さ:エナメル質を傷つけないものを選ぶ
  • 発泡剤:泡立ちが強すぎると磨いた気になってしまう
  • 香料・刺激:敏感な方は無香料・低刺激タイプがおすすめ

歯科医院では、より専門的なアドバイスや処方歯みがき粉の提案も行っていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

5. まとめ|自分の目的に合った歯磨き粉を選ぼう

歯磨き粉は毎日のオーラルケアに欠かせないアイテムです。虫歯予防、知覚過敏のケア、ホワイトニングなど、目的に応じた成分や特徴を理解することで、より効果的なケアが可能になります。 自分に合った歯磨き粉を選び、毎日の習慣をより良いものにしていきましょう。 当院Smili Fit Dental Studio祐天寺では、患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせたアドバイスを行っております。歯磨き粉やブラッシングに関するご相談もお気軽にどうぞ!

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