子どもの睡眠時無呼吸が発達障がい様の症状を引き起こす?小児矯正とMFTによる根本改善と当院の取り組み
落ち着きがない・集中できない…それ、「睡眠時無呼吸」が原因かもしれません
「発達障がいかもしれない」と感じてお悩みの保護者の方の中には、お子さんの「睡眠の質」に問題が潜んでいるケースがあります。 近年の研究では、小児の睡眠時無呼吸症候群(SAS)が、ADHD様の行動や学習障害、言語の遅れなどと深く関係していることが明らかになってきました。
子どもの睡眠時無呼吸の特徴とは?
大人の睡眠時無呼吸と異なり、子どもではその兆候が見逃されやすい傾向があります。 以下のような症状が見られる場合、注意が必要です。
代表的なサイン:
- いびきが大きい、または途切れる
- 眠っている間に口を開けている(口呼吸)
- 何度も寝返りを打つ、寝相が悪い
- 朝すっきり起きられず、日中に眠そうにしている
- 落ち着きがなく、注意が散漫になりやすい
- 学習面の低下、夜尿、チックなどの症状
こうした問題は「性格の個性」や「成長過程」として片付けられがちですが、慢性的な酸素不足が脳機能に影響を与えている可能性も否定できません。
なぜ睡眠時無呼吸が起こるのか?
小児の無呼吸の多くは、口呼吸、低位舌、顎の発育不足など、口腔機能に関連しています。 成長期に舌の位置が低く、周囲の筋肉の発達が十分でないと、気道が狭くなり呼吸の障害につながります。
具体的な原因:
- アデノイドや扁桃の肥大
- 上顎が狭い、あるいは下顎が後退している
- アレルギー性鼻炎などによる鼻づまり
- 指しゃぶり、舌癖、飲み込み方の癖など
特に「ポカン口」と呼ばれる、無意識に口が開いている状態は、就寝時に舌が喉側に落ち込みやすくなり、無呼吸を引き起こす大きなリスクとなります。
発達障がい様の症状との関係|見逃されやすい身体的要因
ADHDや学習障害と診断される前に、呼吸や睡眠の質について見直すことが大切です。 一部の報告では、ADHDと診断されたお子さんの中に、実際は睡眠呼吸障害が原因だったというケースもあります。
睡眠中に呼吸が止まることで酸素が不足し、脳の回復が十分に行われなくなると、集中力・感情コントロール・記憶力にまで悪影響を及ぼします。
このような影響は、ホルモン分泌や免疫系のバランスにも波及することが示唆されています。
科学的に裏付けられたエビデンス
子どもの睡眠と発達、そして小児矯正やMFTの有効性については、以下のような国際的な研究によって裏付けられています。
- Gozal D, Kheirandish-Gozal L. Obstructive Sleep Apnea and Neurocognitive Function in Children. Am J Respir Crit Care Med. 2007;175(10):1142–1147.
→ 無呼吸が学力や注意力に与える影響についての代表的な論文。
PubMedで読む - Zaghi S, et al. Myofunctional therapy as a treatment for pediatric sleep-disordered breathing: A systematic review. Sleep Med Rev. 2020;50:101226.
→ MFTの有効性を示した国際的なレビュー論文です。
PubMedで読む - Villa MP, et al. Rapid maxillary expansion outcomes in treatment of obstructive sleep apnea in children. Sleep Med. 2015;16(6):578–586.
→ 上顎拡大が気道を広げ、無呼吸の改善に効果があることを示す研究。
PubMedで読む
Smile Fitの「ポカンとダイナソー」プログラムで根本からサポート
Smile Fit Dental Studio祐天寺では、口腔機能の未発達による呼吸の問題に対応するため、オリジナルの改善プログラム「ポカンとダイナソー」をご提供しています。
主な内容:
- 正しい舌の位置を学ぶMFT(口腔筋機能療法)
- 唇・頬・呼吸筋のバランストレーニング
- 矯正装置による顎の拡大と気道確保
- 鼻呼吸を促す姿勢・生活習慣の見直し
単に歯並びを整えるのではなく、「呼吸・睡眠・行動の質」を多角的に整えていくプログラムです。
改善の実例と成果
実際に当院でMFTと矯正を組み合わせたお子さんでは、以下のような成果が見られています。
✅ 姿勢が改善し、口を閉じられるようになった
✅ 集中力が向上し、授業への参加意欲もアップ
✅ いびきが消え、朝の目覚めもスムーズに
保護者の皆さまからも「薬を使わずに改善できた」「別の視点からの診断に驚いた」とのお声を多くいただいています。
診療の流れ|まずは機能評価からスタート
初回カウンセリングでは、睡眠の様子・姿勢・口腔内の筋機能・舌の位置などを丁寧に評価いたします。
その後、お子さんに合わせてMFTや矯正治療をご提案。
ご家庭でも続けられるトレーニングをご案内し、定期的にフォローアップしていきます。
まとめ|「眠り」を見直せば、未来が変わる
「発達の問題かも」と思ったとき、実は呼吸や口腔機能の未熟さが隠れていることがあります。 そのままにせず、今のうちから改善に取り組むことで、お子さんの未来は大きく広がります。
Smile Fit Dental Studioは、歯科の視点からお子さまの健やかな発育と笑顔をサポートしています。
気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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