歯胚抜歯とは?将来の歯並びを守るために知っておきたいこと|Smile Fit Dental Studio祐天寺

はじめに

こんにちは、祐天寺の歯科医院「Smile Fit Dental Studio」です。
「歯胚抜歯(しはいばっし)」という言葉を耳にされたことはありますか?
これは、まだ歯ぐきの中で成長途中の“歯の芽”=歯胚を抜く処置のことです。永久歯が正しく生えるために必要なスペースやバランスを整える目的で行われることがあります。


歯胚とは?

歯胚とは、将来生えてくる永久歯や乳歯の“もと”となる組織です。
歯ぐきの中で、エナメル質や象牙質などを形成しながらゆっくりと成長し、一定の時期に萌出してきます。
しかし、歯の数が多すぎる(過剰歯)、または歯が重なって正しく生えられないといった問題がある場合、周囲の歯や咬み合わせに悪影響を及ぼすことがあります。

【未来の歯並びを守る選択】歯胚抜歯で導く「正しい成長方向」

下のレントゲン写真は、**歯胚抜歯(しはいばっし)を行う前と、術後1年後の様子を比較したものです。
ご覧のとおり、第2大臼歯の
萌出方向(生えてくる角度)**が大きく変化しているのがわかります。

歯胚抜歯を行うことで、奥から生えてくる歯が手前の歯を押す力を軽減し、
その結果、**歯の傾斜や前歯部のガタつき(叢生)**を予防することができます。
つまり、「将来の歯並びを乱す原因」を早期に取り除くことができるのです。

さらに、歯が正しい位置と方向から生えてくることで、
噛み合わせのバランスや顎の成長方向もより自然で機能的になります。
これは単なる“抜歯”ではなく、**「未来への投資」**ともいえる処置です。

お子さまの歯並びや口腔機能の発達を守るためには、
こうした成長の「方向づけ」がとても大切です。
Smile Fit Dental Studioでは、レントゲン分析や口腔機能評価をもとに、
一人ひとりに最適なタイミングと方法を丁寧にご提案しています


歯胚抜歯が行われる主なケース

  1. 過剰歯が存在する場合
     通常よりも多く歯ができると、前歯の位置や向きに影響を与えることがあります。

  2. 歯列不正のリスクが高い場合
     スペース不足で将来の歯並びが乱れると予測されるケースでは、早期に歯胚を抜くことで矯正の難易度を下げられます。

  3. 嚢胞や歯の位置異常がある場合
     歯胚の位置が異常な場合、周囲組織への影響を防ぐ目的で抜歯することもあります。

歯胚抜歯は「将来の歯並びを整えるための予防的処置」としての意味合いが大きいのです。


処置のタイミングと安全性

歯胚抜歯は、発育段階や歯の形成状況によって適切な時期が異なります。
一般的には、永久歯の歯冠が形成され、根がまだできていない時期(8〜10歳前後)が適しています。
レントゲンやCT画像で歯胚の位置や周囲構造を精密に確認し、最小限の侵襲で行います。


当院での診断とサポート

Smile Fit Dental Studioでは、

  • 成長発育に基づいた精密診断

  • 必要に応じた歯胚抜歯の提案

  • 小児矯正・MFT(口腔機能療法)との連携
    を行っています。

また、当院独自の口腔機能改善プログラム「ポカンとダイナソー」https://www.pokanto.studio/)を通じて、
「歯を抜くだけ」で終わらせず、
呼吸・嚥下・舌・姿勢などの機能を整えるトレーニングを行い、
将来の歯列・顔貌・発達を総合的にサポートしています。


まとめ

歯胚抜歯は、ただ歯を抜く処置ではなく、
「未来の歯並びと成長バランスを守るための計画的ステップ」です。

お子さまの歯並びや発育で気になる点がある方は、
お気軽にSmile Fit Dental Studio祐天寺へご相談ください。
一人ひとりの成長段階に合わせた最適な治療とトレーニングをご提案いたします。

Smile Fit Dental Studio
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