CADIAX(顎機能咬合診断診療システム)
当院では「CADIAX」を導入しています
当院では「CADIAX」を導入しています。CADIAX(キャディアックス)とは、ウィーン大学名誉教授である、Prof. R. Slavicek の理論に基づいて開発された「顎機能咬合診断診療システム」のことです。
キャディアックスの下顎運動測定装置を使用して得られたデータを、コンピュータで解析し、患者様の持つ骨格形態を分析して、咬合器の設定から最終補綴物を製作するまでを行うことができるシステムで、主に「歯列矯正・矯正治療」や、「かみ合わせの治療」、「顎関節症治療」に応用するものです。
CADIAXは、噛み合わせの測定に特化しており、3次元的に患者様の噛み合わせを詳細に知ることができます。下顎位をリアルタイムで表示することができ、キャディアックスで記録した下顎運動に基づいて、精密に咬合器の調節をすることができます。
また、セファロ分析を行うことにより、適切な治療計画を立てることも可能となります。前後の運動、左右側⽅の運動、開閉⼝運動、発⾳、嚥下、咀嚼、グライディング、CPMなどの情報を収集することができます。
歯列矯正・矯正治療に
矯正治療では、受け口、出っ歯、叢生などの歯並びをキレイに整える治療をイメージすることが一般的です。しかし、一見すると歯並び自体はそれほど悪くないにも関わらず、うまく噛めない方も少なくありません。
そのようなケースでは咬み合わせがズレていることがあります。当院ではCADIAXを使った治療を行っており、ただ単に歯並びを整えるだけの矯正治療ではなく、正しい咬み合わせを獲得するための矯正治療を行っています。
顎の運動は複雑で繊細ですが、CADIAXで精密に検査することによって、顎の動きを詳細に分析することが可能となり、見えない動きまで把握することができます。このことが、より正しい咬み合わせの獲得につながるのです。
顎関節症の治療に
当院では、顎関節症の治療においても、CADIAXを使った治療を行っています。CADIAXによって、顎関節の動きを詳細に分析して記録します。
患者様の顎関節の動きを3次元的に分析するだけでなく、頭蓋を含めた頚部から上の骨格を詳細に分析することで骨格や歯並びの不調和を突き止め、健全な顎関節の状態に誘導します。
メリットとデメリット
メリット
- 咬み合わせの治療に対して、状態を精密に診断し定量的なデータから咬む位置を決めることが可能
- 総合的な顎関節機能診断によって、患者様の下顎運動のデータから、ソフトウェア上で治療計画に反映可能
デメリット
- 対応している歯科医院が少ない
- 豊富な知識や高度な技術が必要となる